私の絵のルーツ

CURRENTB-25 A・B 1991 (C)EMIKO HORIMOTO
CURRENT B-25 A・B 1991 (C)EMIKO HORIMOTO

「私の絵のルーツ」 

「私たちはどこから来たのか?私たちは何か?私たちはどこへ行くのか?」絵描きのゴーガンがこのように言ったように、私も同じ疑問を持った青春時代、私は学生時代に哲学を学んで答えを得ようとしていました。しかし、哲学では次から次へと新しい主義・流派が出てきて究極的な答えは見つけることが出来ませんでした。私はその疑問を、絵を描きながら自分で見つけていこうと思い至りました。なぜ絵なのかといえば、私の父も祖父も能面師というとても珍しい環境の中、周りに美術の雰囲気があったからだと思います。そのようにして心や魂そして宇宙を探究していくなか、様々な体験や模索を経て、氣の絵画へと到着したのです。

「青」

 私のほとんどの絵は青が基調となっています。それは振りかえれば、子どものころの空の青の記憶によるものかもしれません。しかし、それよりも宇宙飛行士が“地球は青く輝いていた”と語るように青は本当に神秘的で私たちに永遠を感じさせてくれる色です。目に見えない精神や魂を表現するにはまさにぴったりの色と言えます。青は心理学的にも精神を落ち着かせてくれる色と言われています。私の絵の青は十何回も絵の具やパステルを重ねた色の中から出てくる青なので、下地からすいて見える透明な青が無限の変化を見せてくれ、それがふだん忘れている崇高なものを呼び起こしてくれるのでしょう。

CURRENT W-378 1993(C)EMIKO HORIMOTO
CURRENT W-378 1993(C)EMIKO HORIMOTO

「21世紀の絵画」

  21世紀に入りました。20世紀は地球に様々な問題が山積みされてきて、いろいろなところに大変な混乱や破壊をもたらしてきた時代だといえるでしょう。これらの問題は、もとはといえば人の心や魂の汚染がひきおこしたものといえると思います。21世紀は紛れもなく心や魂を中心にした世紀となるでしょう。また、そうならなければ地球は危ないところまで来てしまいました。今こそ、人間の本来の心や魂の姿を気づかせてくれる絵や芸術が必要とされてきているように思います。宇宙やそして心や魂の世界を30年近く探求してきた私は、絵を描く中で、真の宇宙の愛を感じてきました。宇宙的な視点ですべての事物を見た時、人間の本来あるべき姿がおのづから判ってくるものと思いました。私の絵が多くの人々の心に宇宙の愛やエネルギーを与えてくれるものとなればと心から願っています。

「作品紹介Part I」(1990年代前半)

「作品紹介PartⅡ」(1990年代半ば)